今年の夏、小学生の娘と一緒に行なったハーバリウム作り。できるだけ自宅にあるものを使って、安く仕上げました。かかったお金はお花購入の350円のみ。今日は、そんなわが家のハーバリウム作りを紹介します♪
ハーバリウムとは
ここ数年で、どこのお花屋さんでも見かけるようになってきたハーバリウム。ドライフラワーやプリザーブドフラワーを、透明の瓶に入れて専用のオイルに浸したものです。お花がオイルのなかで静かに揺れる様子は美しく、手をかけずに長く(1年以上)鑑賞できるインテリア雑貨として、人気を集めています。
もともとは、植物学において研究目的の植物標本を指したり、その所蔵されている建物や機関を指す言葉らしいですね。
★念のため書いておきますが、画像はイメージです(^^)うちで作ったものは、この後出てきます♪
ハーバリウムを作るための材料
ハーバリウムを作るためには、最低限【下の材料】が必要になります。これらの材料をどのように用意するかによって、ハーバリウム作りにかかる値段や手間が変わってきます。
◇花材
中に入れるお花を用意します。お花だけではなくて、葉や実、飾りなどを入れることも。生花をそのまま入れておくとカビが生えてしまう恐れがあるため、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの形にします。
1)お花を用意して、自宅でドライフラワーやプリザーブドフラワーにする
2)ドライフラワーやプリザーブドフラワーを買う
当然、どちらの方法でもOKです。
◇ボトル
ハーバリウムを入れる瓶を用意します。キャップがしっかりしまる密閉性の高いもので、しっかり自立するものを選びます。
専用の瓶も売られていますし、100円ショップでも、いろいろな形の瓶が置かれています。家にジャムや佃煮が入っていた瓶が残っていれば、それも使えるでしょう。
★100円ショップの瓶コーナーの充実っぷりには驚かされます!
★電球型ボトルを置いている100円ショップもありますね!
◇オイル
「ミネラルオイル(流動パラフィン)」または「シリコンオイル」を使います。
身近な「ベビーオイル」(無添加のもの)や「サラダオイル」で代用も可能です。
専用のオイルはお花屋さんやネットで購入できますが、一部の100円ショップにも専用のオイルが少量ずつ販売されていますね。(私が目にしたのは『Seria』でした。)
最低限、上の3つが揃えばハーバリウムは作れます。それ以外に、浮いてしまうお花を固定するための「ジェリーワックス」や中に入れる飾り、瓶を結ぶリボンなどを用意するケースも。
準備するのが大変であれば、これらがすべて用意されている「ハーバリウム講座」などに参加する方法もありますね。
わが家のハーバリウム作り【体験談】
さて、わが家のハーバリウム作りは、突然娘が「ハーバリウムを作ってみたい」と言ったところから始まりました。何も知識がない娘&私。試しにやってみよう、ということで、まずはできるだけお金をかけずに作ることにしました。
1)ドライフラワーを用意する
わが家にはステキなローズガーデン…はありません。近所のお花屋さんでお花を購入。こちらはカーネーション。
「カーネーションはドライフラワーにはあまり向きませんね」と言われたにも関わらず、「このお花がいい」と娘。購入してみました。
花束に一緒に入っていた「かすみ草」の方は、ドライフラワーとしてよく目にしますね。
まずは花材を切り、紐でしばります。(わが家では抜け落ちを防ぐため、輪ゴムで紐をとめました)そして、直射日光の当たらない風通しのいい場所で、花材を下向きにして吊るします(花首が曲らないようにそうするそうです!)
花と花がくっつきあってるとしっかり乾燥しないので、くっつかないように気を付けます。
わが家では、キッチンとリビングの間に吊るしました。ここしかいい場所がなくて吊るしたのですが、ベストな場所ではないと思います。(キッチンから湯気があがるし…)
1週間程度で出来上がり。なんだかんだ放置して2週間くらい経ってしまいました。
カーネーションはドライフラワーに向かないと言われましたが、何とかなりました(^^)
★後程紹介しますが、シリカゲルを利用した方は花弁がちょっとした衝撃で崩れ落ちそうでした。向かないと言われたのも分かる気がします。
ついでに、オレンジも入れたいということで、家にあったオレンジを薄切りしたものも乾燥。こちらは干物づくり用のネットに入れました。
オレンジは水分が多いためか結構時間がかかり、丸々2週間くらい干してやっと乾燥状態になりました。
2)瓶を用意する
次は瓶。私が貧乏性のため、目的もないのに保存してあった瓶が引き出しからワラワラ出てきました…
そのなかから、程よい大きさのものを選び、煮沸消毒。
瓶の本体は10分程度沸騰する湯のなかに入れ、ふたは変形を防ぐため数秒くぐらせて取り上げました。
3)瓶にドライフラワーを入れ、油を注ぐ
瓶にドライフラワーを入れ、食用油をゆっくり注ぎます。ハーバリウム専用オイルは無色透明ですが、食用油は黄色味がかっています。
わが家では、SHOWAのキャノーラ油を使いました(^^)
それが、自然乾燥させてナチュラルな風合いのお花と合って、アンティーク感が漂います。(物は言いよう?!)
ふたをしっかりと閉めたら完成!!
★詰め過ぎじゃない?って思ったけど娘の作品だから黙っときました(^^)
改めてかかった金額は、お花購入の350円のみ。小学生の娘と試しに作ってみるにはちょうど良い金額かと思います♪
【ドライフラワー】自然乾燥と乾燥材使用比較
自然乾燥したドライフラワー、それだけ見ると風合いがあって味のある仕上がりでステキだなぁと思いました。
でも、本によると「シリカゲル(乾燥剤)を使うと生花のときに近い色が残せて、形も生花に近い状態で残すことができる」と書いてある。それをどうしても試してみたい、そう思った娘&私。シリカゲルを使ったドライフラワー作りにも挑戦してみました。
やり方は至って簡単。
シリカゲルの中にお花を埋め込みます。花弁のなかにもシリカゲルを詰めことが大切。
↓バラの花です。
こちらにふたをした状態で1週間~10日間程度待ちます。
シリカゲルの粉はすーっごく細かくて、子どもと一緒に作業した後は周りがシリカゲルだらけになりました。作業場所に気をつけてください(^-^;
自然乾燥したバラと、シリカゲルを使用したバラを比較してみます。
やはり、シリカゲルを使用したものはきれい!元の姿に近いものになっています。ここまで違ってくることには驚きました。ただ、シリカゲルって結構高い!そこがネックです(^-^;
ちなみにカーネーションの一部もシリカゲルを使ってドライフラワーにしてみました。
今にも花弁が取れそう…。ドライフラワーに向かないと言われた理由が分かった気がします。
参考にした本
いくつか書店や図書館で見ましたが、特に下の2冊が分かりやすく参考にさせていただきました。
ハーバリウムってそもそも何?というところから、優しく教えてくれるこの本。花材の選び方、ドライフラワーの作り方、オイルの選び方、ボトルの選び方、花材をどんな風に入れるとキレイに見えるか、など一つひとつ丁寧にまとめてあるまさに”教科書”。親子でこの本を見ながら作りました。サラダオイルでもOK!という知識はこちらから得ています♪

ハーバリウム―美しさを閉じこめる植物標本の作り方:お手入れ不要、長く飾って楽しめる花の雑貨
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こちらは少し発展系。お花のことやオイルのこと、ジェリーワックスを使う効果などが書かれています。「こんな感じのハーバリウムを作りたいなら、この材料とこの方法で」ということが書かれている、ハーバリウムのレシピ本みたいな感じです。
紹介されているハーバリウムがとてもきれいで、あれもこれも作ってみたくなってしまいます♪
まとめ
今日は、小学生の娘と家にあるもので安くハーバリウムを作ったときのことをまとめました。ジャムの瓶、サラダ油を使ったため、かかったお金はお花購入代金350円のみ。手作り感はありますが、安くハーバリウム体験ができました♪
ドライフラワーを生花から作る手順は勉強にもなるし、シリカゲルとの比較で分かったことも。自由研究にも良いのではないでしょうか。
★その後、「お友達と一緒に、また作りたい」と言いだし…お友達が購入してくれたドライフラワーを使ってハーバリウムを作ってました。こちらも食用油使用です♪