昨日ニュースで、大和ハウス工業が「家事年収シュミレーター」というものを発表したという記事を見ました。
あなたの家事の年収は? シュミレーター使ってみた :日本経済新聞
そこで、私もさっそく試してみることにしました(^^)
【目次】
家事年収シュミレーターとは
大和ハウス工業が発表した「家事年収シュミレーター」。これは、普段認識されないような「名もなき家事」を含めて、家事を年収に直すといくらになるのかシュミレーションができるツールです。
家事年収シュミレーター試してみました
始めてみると、「掃除・ごみ捨て」「生活」「洗濯」「料理・買い物」「育児」の5つのステップがあります。
それぞれのステップで家事の内容が表示され、1週間あたりどのくらいその家事に時間を費やすか答えていくことで年収に換算される仕組みです。
中には
・使いきったティッシュを取り換える
・汚れたタオルを取り換える
などいう項目もあります。
大和ハウスが言う「名もなき家事」です。
そうそう、これ、最後に気づいた人がやってくれたらいいのに~(ブツブツ)といつもやりながら愚痴っていた家事です(^-^;
かかる時間の選択肢が少なくて、中には「こんなに長い時間やらないよ~」という項目もあれば、「時間が足りないよ~」という項目もあります。
例えば、「食事を作る」の選択項目、最大時間は500分(1週間につき)です。
これは、専業主婦の私にとっては少ないかな・・・
平日なら、全員の朝ご飯準備に最低15分はかかるし、旦那・幼稚園児のお弁当にも15分は掛けています。夕食は日によりますが、煮物一つでも30分はかかるし、平行して色々進めても40~50分は掛けているはず。休日は朝・昼・夕食全員分だし、もっと時間をかけている気がします。
洗い物の最大250分(1週間)も少ない。食洗機があっても、大皿をはじめ、大物の鍋やフライパン、グリルは食洗器には入れられない。
そうすると、特に夕食の洗い物には20分以上要します。休日は昼食麺類が多いので結構大物の鍋やフライパンを使う。やはり、300分以上はかかっている気がするんですよね。
だから、年収が出たら、少しだけ上乗せしちゃおうと思います(*^^*)
「育児」の項目はあっさりしているかも。共働きで削りたくても削れない、時短できないのがこの項目ですよね。
月齢、年齢によって内容が変わるので、項目にできないのだと思いますが。それこそ「名もなき育児」おむつ替えや牛乳をこぼした後の拭き掃除、グズグズの相手、夜泣きの相手…結構な時間を取られます(>_<)
専業主婦の私の年収は…
専業主婦であり母である私もトライしてみました。
結果は…
1,974,285円
先述の料理や洗い物の最大時間の問題を加味すると、2,000,000円まで行くかなぁ(*^^*)
参照ニュースの独身男性さんよりはだいぶ高くなりました(*^^*)
誰かがお給料を支払ってくれる訳ではありませんが、一つの動機付けとして今後頑張りたいと思います♪
ちなみに、大和ハウス工業はホームページの中で「家事シェアハウス」というものを提案していて、次のようなことを述べています。
===
・多くの女性が社会で活躍するようになった。一方で、共働きでも家事に使う時間は妻の方が長い。
・家事と一言で言っても「掃除」「洗濯」「料理」という仕事の隙間にある「名もなき家事」が家事に対する負担感を強めていると考えられる。一つひとつはささいな事でも、毎日重なると負担を感じてしまう。
・家事について家族で話し合い、意識して考えることが心の負担を軽減する。
===
その一環として「家事年収シュミレーター」を紹介しているので、ターゲットは「家事の分担(大和ハウスの言い方だとシェア)を見直したい共働きの夫婦」なんでしょうね。
産まれる前からお腹に赤ちゃんを感じ、体を痛めて産んだ母親と、その横にいた父親、赤ちゃんに対する育児意識が違うのは当然ですよね。でも、専業主婦でさえ育児の全てを担うのは激務。共働きなら尚更、育児についても話をしてシェアしないと、母親の身体がもちません。
このシュミレーターがきっかけとなり、家事育児のことでモヤモヤしているご家庭のお仕事のシェアが少しでもうまく行くといいですね(^_^)
これをやって思い出したこと
私が出産を機に32歳で仕事を辞め、新しい賃貸アパートで子育てを始めた頃に、心を打たれた出来事です。
歩いてすぐの公園の脇に、うちのアパートのゴミ捨て場がありました。週に2回ほど燃えるゴミの日があって、ゴミが運ばれた後のゴミ捨て場の掃除は、そこを利用する家庭が当番制ですることになっていました。
ある台風の翌日のこと。娘とともに公園に向かうと、隣に住む少し年配の女性(子供が大きくなり、旦那さまと2人住まい)がゴミ捨て場に溜まった大量の落ち葉と袋ゴミなどをほうきで片付けてくれていました。
そのことがとても衝撃で。というのは、私にはそんな意識(公共の場所を自ら掃除をするという意識)が全く無かったんです…。
挨拶をした後、「今日当番じゃないですよね。ありがとうございます。」とお礼を言ったら「いいのよ~、散らかっているのが気になって」と笑顔で返されました。
仕事をしていたときは、朝から夜遅くまで働き、家のことをやるので精一杯。子供が産まれてからは、子供のことと家事で精一杯。お金を生まない家の周りの地域のことなど目を向けたことがありませんでした。
でも、この出来事があって、「お給料をいただく訳じゃないのに、こんな風にしてくださっている方のお陰で地域って成り立っていたのかな。」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ボランティアなんですが、それこそ「名もなきボランティア活動」ですよね。
うちの義母も「名もなきボランティア活動」を自然体でしてくださる方です。
ご近所の奥さんの具合がずっと良くないからと、そのお宅の玄関前の草むしりをしたり。子供たちがよく遊ぶ空き地に落ちているゴミを、子供たちと一緒に拾ったり。誰に誉められる訳でもないけれど、必要と感じてやる。
時間的、精神的余裕が無いとなかなか出来ないことだと思うんですけどね。
家族と家事育児を細分化してシェアすることは、とても大切。
一方で、「名もなきお仕事」というものが常にどこかにあるのも事実。
子供が大きくなってきて時間的精神的余裕が出てきた今、そういうところに気づいてさらりと行動できる女性になりたなぁって思います。
現実には、ティッシュボックスやトイレットペーパーを誰も替えてくれないことにブツブツ文句を言ってしまう自分がいるんですけどね(^_^;)
大和ハウス 家事年収シュミレーター