我が家は女、男、男の3人兄弟です。
一人目が大人しい女の子なので、二人目のやんちゃっぷりに驚き、そして、何度も「お姉ちゃんはこんなことをしなかった(>_<) 男の子を育てるのって大変!」と思います。そんなとき、いつもこの本のことを思い出し、読んでは励まされています。

男の子 育てにくい子ほどよく伸びる―大人にとって都合の「いい子」ではなく、少々やんちゃでも「たくましい子」を育てる方法 (Como子育てBOOKS)
- 作者: おおたとしまさ
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2012/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトル「育てにくい子ほどよく伸びる」に励まされます
私がこの本と出会ったのは、二人目である長男が2歳の頃でした。
当時の長男はとてもケンカっ早く、同い年くらいの子が集まる児童館などでは、ちょっと目を離しているすきによくケンカをしていました。
あるときには、同い年くらいの子と床に転がった状態で胸ぐらをつかみ合っていました( ;∀;)
すぐにひきはがしましたが、原因はプラレールの電車の取り合い…親からするとくだらないことでもすぐにケンカしするんです。(プラレールの周りではうち以外でも男の子のケンカが絶えなくて、私は「魔のプラレールゾーン」と呼んでいました)
公園の砂場でも、おもちゃの取り合い。ある時、ケンカ相手のお母さん(初めて会った方)が「私、公園に謝りに来ているようなもんなんです」と悲しそうに言いました。すかさず「うちも同じですー」と涙目で返したのを覚えています。
そんな毎日を過ごしていたとき、たまたま書店で目にしたこの本。
男の子 育てにくい子ほどよく伸びる
というタイトル自体に励まされ、手を伸ばしました。
サブタイトルに
大人にとって
都合の「いい子」ではなく、
少々やんちゃでも
「たくましい子」を育てる方法
とあります。
息子のケンカ=手を出す、相手に強い口調で自己主張する だったので、ケンカの度にそれはよくないことだと教えました。それは息子のためでもありましたが、母である自分の評価のためも大きかったように思います。
大人の都合がいいように収めたかった。それをサブタイトルに改めて気づかされ、「子どものためにはどのように接したらいいのか、母として学びたい」と思いながら、この本を開きました。
大人にとってやっかいなことは子どもにとっての学び
この本には、「大人にとってやっかいなことは子どもにとっての学びである」ということを教えられました。
例えば、この本の第4章は「ケンカで鍛える人間関係力」。
ケンカってそもそも悪いことなの?というところから始まり、ケンカの目的は相互理解で仲直りするまでがケンカと書いてあります。
そして、ケンカ上手は「できる男」とも。
以下引用です。
ケンカの目的は相手を叩きのめすことではなく、その先にある相互理解です。白黒付けることではなく、Win×Winの関係を築くことです。
ケンカをたくさんするということは、他者に対して積極的に自分を理解してもらおうとする意欲にあふれているということ。
まずはじめに、「自分のことを理解してほしい」という強烈な思いがあるからこそ、相手にも同様に強烈な思いがることにまで想像がおよぶようになります。
つまりケンカをしてでも自分のことをわかってほしいという強烈な気持ちが核となってはじめて、相手に対する思いやりや慈悲の気持ち、譲り合う気持ちや利害を調整しようとする姿勢などが身につくのてす。
「ケンカ&仲直り」をたくさん経験することで、積極的に他者との関わりを持つことのできる人間に育つのです。
もちろん、ケンカにはルール(武器を使わない、必ず1対1など)が必要で、ルール違反があったら大人が割って入りますが、それ以外は見守るのがいいとあります。
この章を読んで、改めて出来るだけ見守ろうと決めました。
ただ、知らないお家の子どもがたくさんいる場所で長く見守るのは難しいですよね。親によってどこまで見守るかという基準が違いますから。
せめて、気心の知れたママさんとは「この辺までは見守ろう」という話をして、見守っていけたらと思い接してきました。
取っ組み合いのケンカをしていた長男は今7歳。手を出したり相手を叩きのめしたりというケンカのルール違反はほとんどしなくなりました。
先日我が家で友達数人と遊んでいるのを見ていたら意見が分かれてケンカするような場面がありました。そんな時「じゃあ、こうしない?」と提案をはじめた長男。
きっとケンカを繰り返して学んだ仲直り方法を実践しているのだと思います。
まだまだ小学1年生。学びの途中ですが(^^)
具体事例の原因と対策がわかる
次男の方はほとんどケンカをしない子でした。児童館で魔のプラレールゾーンへ行っても、それほどこだわりが無いからか、電車をすぐに譲れちゃう。
児童館に行くのが本当に楽でした。
でも、突然、平気で悪いことを言うことがあるんです。
今次男は幼稚園の年少組なんですが、つい最近、先生に向かってニコニコの笑顔で「ころしてやるー」って叫んでいました(*_*)
すぐさま先生に謝り、子どもにもどんなに悪い言葉か説明して叱りました。
もう、ショックで。母として育て方を間違っていたんだろうか、と今までを振り返ったりして。
そして、この本を開きました。
第3章いたずらは実験だ!の中に次のようなページかありました。
「悪い言葉を試して人の表情が読める男になる」
幼稚園生くらいになると、男の子は乱暴な言葉遣いや下品な言葉遣いを好むようになります。テレビで覚えたり、お兄ちゃんやお友だちのマネをしたり、新しい言葉を知って、使いたくてしょうがないのですが、はっきり言って意味がわかっていないのです。
意味もわからず、格好つけて、「コノヤロー」とか「バカ」とか言ってみます。すると、なぜかママやパパや先生に怒られます。そこで「なんだか良くない言葉なんだな」ってことをはじめて理解します。
怒られたりケンカになったりしながら「この言葉は使わない方が身のためだ」なんてことを学ぶのです。
意味がわかり、飽きれば、使うのをやめます。
こんな感じで、子どもが困ったことをしたときに開くと、その困ったことにどんな意味があるのか、自分がどんな風に関わればいいのかということを冷静に考えることができます。
何より、「困ったこと」が成長の過程だと思うことで、本当に救われます。
皆、よく伸びる子を育てている
「うちの男子、育てるのが本当に大変、疲れるし、悩ましい」と思ったとき、よく伸びる子を育てていると思ったら、気分がだいぶ上がりませんか(^^)
今まだ男の子育児の渦中にいて、大変だったり、悩んだり落ち込むこともよくありますが、最終的には笑顔や自信を保ちながら息子に接することができます。
その手助けをしてくれるこの本に感謝の気持ちでいっぱいです。