年末は忙しくなるから前倒しで色々進めておこうと思っていたのに、何もやらないうちに師走に入ってしまいました。本当に毎日過ぎるのが早すぎる。
そう言えば、先日受け取った喪中ハガキ。
亡くなった方の年齢を見たら42歳。
そっか、春先に亡くなった中学時代の友人の喪中ハガキが届いたのね。
送り主は友人のお父様です。
喪中ハガキを見て、今年の夏休みのことを思い出しました。
友人が亡くなったのは4月。私は今東京住まいですが、友人は私の地元である札幌でずっと暮らしていて、自宅で亡くなりました。心不全だったようです。
4月、私はすぐにお通夜、お葬式には行けなかったため、夏休みの帰省時、訃報を知らせてくれた友人とともにお父様の暮らすご自宅へご焼香に行きました。
その友人はお父様と二人暮らしでした。ある休日の朝、普段通り一緒に朝食を食べ、友人は二階の自室に戻ったのですが、昼食の時間になっても降りてこなかったため部屋に行ってみると、友人が倒れていたとのこと。
特に変わったことのない日常生活の中で本当に突然のことだったそうです。
あまりに突然のことだったので、まだ居ないことが受け入れられらず、部屋も玄関の靴もそのままだといいます。
夏休みには他にも「死」を意識するようなニュースや私自身の健康に関わる出来事があり、こんなに人生の終わりについて考えたり意識したのは、この夏休みが初めてかもしれません。
そんなとき、本屋で目に付いたのがこの本でした。
「今自分が気がついていない、すべきことがあるなら教えて欲しい」そんな気持ちを持って読んだように思います。
心境のせいなのか、全ての言葉が胸に刺さる…
本を全て引用したいくらい。
その中でも頭から離れなかった一節を引用したいと思います。
まだ両親が元気な人は、自分の両親と過ごせる最後の10年だと思っておきましょう。もちろん、もっと長生きしてくれるかもしれませんが、覚悟をしておいた方が、関係を大切にできます。
子どもがいる人は、40代の10年は、子どもたちが巣立つまでの最後の10年でもあります。子どもは、14歳にもなると、自分の世界を作ります。30歳前後で子どもが生まれたとすると、ちょうど40代後半には子どもが自立する時期になります。
大切な10年を、後悔のないように過ごしてください。
このような意識を全然持っていませんでした。子どもが出来てからは、決まって夏休みにちょっと長めに帰省したり、母が千葉県の実家に帰ってくる度に子ども含め家族みんなで会いに行ったり、思い出作りで家族旅行をしたり…
そんな生活が永遠に続くわけではないんですよね。
言われてみれば当然のこと。でも、あまり想像していませんてした。
だから、これからの40代を家族と一緒に大切に大切に生きていきたい。そう強く思いました。
少し話は変わりますが、会社員時代に部署で何か診断テストをして、目標志向という結果を貰いました。常に目標や目的を持っていたい、そこから逸れるのが嫌いで何のために進んでいるのか定期的に確認したいタイプ。
なので、一人目の子供が産まれて間もない頃は目標志向が生活に現れていました。
今日は〇回以上授乳する。今日は〇時間以上寝る。子どもを〇時間以上寝かせる。必ず毎日外に行き日光浴させるなどなど。
こういうものが無いと生活に張り合いが無い。
でも、そういう指標を持っても乳幼児の子育て中は全然達成できず、想像もしないことに翻弄されて、イライラするばかり。
なので、目標を持つのをやめました。むしろ、目標を持たないことが目標、みたいな。
でも、子供が成長して、手がかからなくなってきた今、目標を少しずつ持てるようになっているのではないかと思います。
本を読んでから暫く経ち、気がつけばまた日々に流されていました。
日々を丁寧に重ねていきたい。私が主体的にこれからの日々を作っていきたいと、師走に入った今、改めて思った次第です。